リスティング広告を出稿するにあたり、自社に最適な代理店の見極め方がわからない方も多いかと思います。ユニスタはメンバー全員が広告代理店、広告主（事業会社）両方の経験を持っている会社です。この記事では、代理店と広告主どちらも経験したから分かる、最適なリスティング広告代理店の選び方についてご紹介します。
目次
リスティング広告代理店の探し方、見付け方
結論
最初にユニスタの考える結論をお伝えしますと、月額の広告予算規模によって最適解は変わります。
- ～50万円未満：インハウス運用か副業で運用してくれる個人を探す。
- 50～1,000万円未満：中小規模の代理店から自社に合う会社を探す。
- 1,000万円以上：施策の複雑性が高まり工数も増えるため、盤石な体制の大手代理店から探す。
月額50万円未満の場合はインハウス（自社）運用か副業で運用してくれる個人への依頼がおすすめです。一般的な運用代行フィーは広告費の20%程ですので、構造的に代理店側は広告費が小さいクライアントには新人メンバーをアサインしたり、運用にほとんどリソースを避けないケースが起こりがちです。そのため、これ水準の広告費であれば事業理解がある自社のメンバーで運用するか、経験のある個人に副業での依頼がオススメです。
インハウス運用にはもちろん一定の知識を習得する事が必要です。しかし最近はネット上の記事や書籍も豊富に揃っており、またインハウス運用を支援する教育サービスも出てきていますので、それらも利用しながら自社で運用体制を構築する事をオススメします。
また副業での依頼の場合、稼働時間は限られますが普通に代理店に依頼するよりも経験豊富な人材が担当してくれる可能性は高まります。最近は副業マッチングのサービスも増えてきてますので、これらで良い人材を見つけに行くのもオススメです。
また月額1,000万円以上など大規模な予算の場合、基本的に大手代理店への依頼をオススメします。予算が増える分、運用媒体や施策数も増加します。また先進性の高い施策に着手する必要性も高まります。それらを考えた時に、大手代理店の手厚い体制や豊富な知見が活きてきます。また予算規模が大きい分、大手代理店のエース級人材がアサインされやすいという点も大きいです。大手代理店の基準は媒体社が格付けを行ってますので参考にしてみてください。
参考：Yahoo!広告 認定パートナー – Yahoo!マーケティングソリューション
月額50～1,000万円未満の予算帯での代理店の探し方
最も選定が難しいのがこのケースです。その理由は下記になります。
大手代理店への依頼は恩恵が受けにくい
この規模感であれば大手代理店でも運用を受けてくれるケースはありますが、大手代理店的にはフィーの金額が低くアサインされる人材はどうしても新人クラスになりがちです。会社としての知見は深いが自社の担当は経験不足で大手の恩恵を十分に受けられない事もありますので、ユニスタとしてはこの規模感での大手代理店への依頼はあまりオススメしません。※ただしマーケティング全体予算は数千万以上あるなど大規模な場合、拡大ポテンシャルも踏まえてエース級人材がアサインされるケースもあります。
中小規模の代理店は会社ごとのクオリティやスタンスの差が激しい
基本的には中小規模の代理店から選定していくことになりますが、この領域は代理店の数が多く運用のクオリティやスタンスも会社によって大きく異なります。なので選び方が最も難しい領域です。そこで今回、この規模感の代理店をユニスタなりにカテゴライズしてみました。※もちろんこの括りに含まれない代理店様も多々存在しますので、あくまで一つの考え方としてご確認ください。
- 1.従業員数が100人以上など会社規模が大きめ
案件数を増やして売上を作るスタンス。業務の型化に注力し1案件にあまりリソースをかけないケースがある。 - 2.従業員数が～数十名規模で比較的小さめ
経験豊富な人材が独立して立ち上げ、職人気質で優秀なメンバーが居るなど、知名度は低くとも高いクオリティを発揮する人材が在籍するケースがある。会社規模が小さい分必要な売上規模も大手ほどではなく、予算規模が大きくなくとも高いレベルの担当者が付きやすい。 - 3.メイン事業はリスティング広告運用ではない
主力事業はWeb制作でその流れで広告運用も行うような会社がここに該当。制作とセットで支援できる等は強みだが、マーケティングや運用型広告の専門性は2の会社に比べると高くない場合がある。
この中で、我々は2か3の代理店から選定することをオススメします。
代理店の見極め方
前述の中で2か3のパターンに絞り込んでも、まだまだ会社数は多いです。実際のクオリティやリソースをどこまで割いてくれるかは少なくとも3社ほどと打ち合わせをしてみて判断するようにしましょう。その際、自社にマッチした代理店を見極めるための観点は下記だとユニスタは考えています。
その会社の強みや特徴はなにか
リスティング広告に対する専門性は勿論ですが、加えてどんな強みや特徴を持っているかという観点です。マーケティング全体戦略から設計ができる、特定の業界に特化している（業界理解が深い）、SEOやクリエイティブなど周辺領域にも強い等を特徴としてあげる会社が多いです。各社の特徴と自社の課題や状況の相性を良く確認するようにしましょう。
また会社によってどの様に強み定義するかはまちまちですが、下記のみを訴求している代理店はクオリティという点では低めなケースが多く、ユニスタとしてはあまりオススメしていません。
- 会社規模（ないし担当）の割に支援実績数がやたらと多い
数を回すことで売上確保をするスタンスが強すぎて、1案件の運用に割かれるリソースが少なすぎるケースがあります。 - 価格の安さ
価格は一つのポイントですが、価格しか訴求できない会社はそれ以外に強みがなくクオリティは低めな傾向があります。 - Google広告やYahoo!広告の有資格者が多い点のみを強調
媒体の知識が一定あれば資格取得はそこまで難しいものではないです。この点のみを強く訴求している場合、他に強みがないという事も考えられます。
最終的には実担当者が重要
会社の特徴や強みなどは勿論重要ですが、どんな会社も最終的には担当者の能力や相性が非常に重要です。依頼前に打ち合わせの機会があると思いますので、担当の改善実績や経験業種などもしっかり確認するようにしましょう。
最後に：代理店とチームで成果を出していくために
自社にマッチする代理店を見付けられた後はチームとして連携していくことが重要です。広告主として、代理店が成果を最大化できるよう適切な連携は行っていきましょう。
例えば定期的に事業全体の状況や方針などを共有する、代理店側が判断に迷ってずれた行動にならないよう優先度を設定したり判断基準を共有するなど、日々のコミュニケーションの中で代理店にも同じ目線を持って貰うことが重要です。
代理店も貴社のマーケティング活動の一部を担うチームの一員ですので、しっかりと連携を行っていきましょう。
ユニスタについて
ユニスタは、企業のデジタルマーケティング課題の解決に向けて総合的な伴走型支援をおこなっています。
経験豊富なメンバーのみ在籍しており、特徴は下記になります。
- 支援会社と事業会社両方でプレイヤー、マネジメントレイヤーを経験
- 事業成長に寄与する改善実績が豊富
- 戦略策定から施策実行まで一貫して対応可能
デジタルマーケティングの戦略立案や実行の支援、広告の運用代行、人材育成など企業の様々な課題に対応可能です。今なら月間5社限定、初回無料のマーケティングコンサルティングを実施中です。マーケティング施策に課題を感じている方は是非ご相談ください。
